本は紙派だった私が電子書籍を買うようになったわけ
本は紙派だった私が電子書籍を買うようになったわけ
本は紙派だった。
ページをめくる感覚、ちょっとした本の重み、しおりやブックカバー、古くなった本の匂い (これはちょっとマニアックかな?)、、私は本が好き。
電子書籍のメリットは理解しつつも、本が本らしくあるということをリスペクトしてきた。本棚に並ぶ背表紙を眺めて自分の中に幾つもの物語や知識が流れていったことにややうっとりとすることも。
ある日湧いた断捨離欲。
昨年 一人暮らしから同棲をはじめることになり、引越しをしたが、モノが多くて荷づくりに苦労した。なんかもう何もかもなくなれ、と思った。本棚に書籍が収まらず、床に積み上げていた。恐らくもう読み返すことはないだろうと思うもの、たまにパラパラと読み返していたものを、二束三文でブックオフの宅配買取で処分してしまった。
本が家賃を喰っていた。
以前住んでいた間取り1Kの部屋は20.96m2で家賃が85,000円だった。
キッチンやトイレ・風呂を除いて、部屋として使えるスペースは6畳。6畳=9.72m2として、家賃の39,418円/月に相当。6畳の空間(容積)を17.646m3とする。
漫画本(コミック)のサイズ 横11.3cm x 縦17.7cm x 厚み1.5cm=0.0003m3として、ざっくり300冊あるとして0.09m3で、家賃/m3で割ると約210円/月のスペースコストを喰う。
ただし、紙の本を所有する=本を収納する本棚が喰うスペースコストを考えた方がよいだろう。ネット通販で調べたら約500冊の漫画本が収納可能な本棚のサイズは横90.5cm x 縦184cm x 奥行29cm=0.482908m3、約1,079円/月のスペースコストが本棚にかかっていることになる。年間(12か月)で約12,950円、紙の本のために家賃を払うことに。
今住んでいる部屋の家賃はもっと割高なので、年間で約14,000円に相当する。
電子書籍は場所をとらない。
あたりまえのことだけど。というか、私の感じる電子書籍のメリットの大部分がこれ。
AmazonのKindleタブレット端末は、本棚を買うのと同じくらいの価格。
また、Amazonで漫画を買う場合、Kindleで買うほうが紙で買うよりちょっと安い。仮に中古で漫画を揃えようという場合、新品484円の漫画1冊を中古250円で300冊揃えるとして、Kindleで電子書籍として買うよりも約6万円安いが、前述のスペースコスト約4.5~5年で回収可能である。
紙の本は売れるけど、、
本は売っても二束三文でほとんど価値なし。ブックオフやメルカリで売るにせよ、価格だけではなくて「売るための時間」もかかる。本をどうしようかとあれこれ考えて時間が過ぎるのは非常に勿体ない、時間の無駄である。
長期的に所有する気がないなら中古で買って読んだら処分(誰かにあげる/売る/捨てる)、長期的に所有するならば電子書籍で買うべき。
紙の本のメリット 「モノとして貸せる、所有欲を満たせる」
電子書籍のメリット 「劣化しない、保管費最小化、場所をとらないので部屋がすっきりする」
※電子書籍はKindleアプリのスマホ、Kindleタブレットが複数あれば、同一アカウントでも家族で同時に別々の本を読書可能。
電子書籍で漫画を買うならフルカラーがおすすめ。
電子書籍ではフルカラー版の漫画が販売されている。最近はジョジョ6部と7部のフルカラー版を購入。6部のアニメが楽しみ。フルカラー版だと白黒(モノクロ)とは全く異なる読書体験になる。これから買う人には是非カラー版を電子書籍で購入することをおすすめしたい。ちょっと高いかも知れないけれど、より高次元の読書体験とスペースコストのメリットを考えたら、長期的にみて絶対にお得。
Amazon以外の電子書籍を扱う会社は、将来的にどうなるか分からない。(突然の倒産やサービス終了で、購入したものを失ってしまう恐れがゼロではない。)
Amazonは世界屈指の大企業なので、斯様なリスクはないと信じて、安心して電子書籍を買える。
大判の本(画集など)はタブレットで読むのに適していないので、今後も紙の本で買うと思う。それぞれのメリットを考えて、どちらを買うか選択していきたい。