「持ち家」or「賃貸」で悩む問題について
「持ち家」or「賃貸」で悩む問題について
非常に悩ましい。
VUCAによる将来への不安をひしひしと感じる今日この頃。
VUCA(ブーカ)とは、Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)という4つのキーワードの頭文字から取った言葉で、現代の経営環境や個人のキャリアを取り巻く状況を表現するキーワード
先日 知人が中古のマンションを買ってリノベーションするという話を聞いて、はたして自分もこのまま賃貸でよいのだろうかと悩みはじめた。
最近 インスタでも中古マンションをリノベで売るという会社の広告をよく目にするようになった。紹介されている部屋はいずれもお洒落で魅力的。ただ、どうしても築年数を考えると、中古マンション&リノベで中長期のローンを組むのに抵抗を感じる。完済するまでに修繕費がどんどん高くなるのではないかと不安に思う。
今後リモートワークが完全に主流になり、好きな場所で働けるようになれば、都心のオフィスに通勤する必要性も薄まる。私の勤め先は、コロナ禍になってからほとんど自宅で仕事ができるようになった。
結局のところ、ライフスタイル次第で、正解は人それぞれだろう。
買うか借りるかでいえば、長期的にみればもちろん買った方が借りるよりも安い。同じ場所に向こう20年間住むのであれば買った方が正解かもしれない。けれど、VUCAの時代、これからの家族構成や職業・収入・働き方がずっと変わらないとは思えない。買ってしまうと「変化」への対応が弱くなる。これをリスクを考え得るならば、借りるほうがよさそう。
ローンは手取りの25%以内で組むべきとされるが、予期せぬことで収入が減ると非常に厳しい。賃貸ならば、家賃が払えなくなったら安い賃料の物件に住み替えることができる。立地にこだわらなければ (今後 ますます世の中が便利になれば立地の価値も低下するであろうし) 地方にいけば老後も年金収入+αで借りれる物件はある。
高齢者になれば老人ホームで余生を過ごすかもしれない。そのときに持ち家を売るとなると面倒。
長期安定な人生を送れそうならば持ち家はよい。
しかし、新築はプレミアムや広告宣伝費が上乗りしているので、物件の純粋な価値よりも割高になる。築年数が浅ければ中古で買って、新築との値差内でリノベをするのはよさそう。
実家が都内の持ち家なので、暫くは変化に柔軟に対応し得る賃貸で生活し、将来的に親から相続した家で修繕・リノベして住むことが現実的な案かなと思う。
とはいえ、自分の気に入った場所でマイホームをもつという理想は強い。
勤め先が都外へ移転するかも知れないという噂もある。まだ何が正解か見えず、踏ん切りがつかない。少なくとも「これが正解だ!」と自分なりの決心がつかない中で、無理して決めることではないだろう。